第3回公開講座② [日記・雑感]
9月24日
彼岸も過ぎてやっと秋を感じる気温になって来た。
8月20に見つけた朝顔の芽生え 花が咲くのか??と気に掛けていたが、背丈は低いが
フェンスの中で花を咲かせている ・ 間に合ってよかった
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知って得する最新医療 ” 肺がん ”
お話の内容
● 肺と肺がん
● 煙草と肺がん
● 肺がんの治療
● 最新の肺がん治療
罹患リスク 男性62% 女性48% (生涯でがんになる確率・避けて通れない)
男・女罹患数部位
2013年 ①胃 ②大腸 ③肺 ④乳房 ⑤前立腺
2016年 ①肺 ②大腸 ③胃 ④膵臓 ⑤肝臓
肺がんは治りにくい?? 何故進行がんが多いのか??
● 進行しないと自覚症状が出ない! ● 肺には神経が無い!
肺: 呼吸のための臓器 肺の役割: ガス交換(肺胞)
肺がんの症状 癌には病期が有り早期の肺がん程治りやすい
● 進行するまでは無症状 早期肺がんを見つけるには自覚症状が出て
● 痛くなったら転移か浸潤 からでは遅い、積極的に検診(できればCT検診を)
● 進行すると血痰、咳、呼吸困難
まとめ・早期の肺がんは無症状・早期なら治る可能性が高い・そのためには検診を受けよう
タバコと肺がん(タバコと関連の少ない肺がんもある)
腺がん(55%タバコとの関連が少ない) 扁平上皮がん(25%タバコとの関連が強い)
大細胞がん(5%タバコとの関連比較的強) 小細胞がん〈15%タバコとの関連非常に強)
腺がん・扁平上皮がん・大細胞がんは非細胞肺がん
小細胞がんは『小細胞がん』に区別されて特に小細胞がんは進行が早く治りにくい
タバコにの煙には4000種以上の化学物質・60種以上の発がん物質と発がん促進物質
高温の気体・物理刺激・虚血性心疾患・肺気腫・脳血管障害・消化器疾患・催奇形性・等
世界の中ではそれほど肺がんが多い国では無い。
欧米では喫煙者の肺がんリスクは・非喫煙者・の20倍以上日本人を対象とした研究では
喫煙者の肺がんリスクは 男性で4.8倍 女性で3.9倍
● 扁平上皮がん:男性12倍 女性11倍
● 腺がん 男性2.3倍 女性1.4倍
日本人は比較的肺がんになりにくい人種?
最近ではタバコと関係のない腺がんが増加!
(タバコに対する意見・・・タバコは止めないほうがいいという有名な先生もおられる)
タバコを吸わない肺がんの著増 受動喫煙による肺がんは?
●肺がんの原因は遺伝子の異常
●喫煙者肺がんと非喫煙者肺がんの遺伝子異常の違い
●非喫煙肺がん特有の遺伝子異常:
●EGFR遺伝子変異(2004年発見) ALK遺伝子変異(2007年発見)
タバコと関係なく肺がんの増加・特に女性 (原因は大気汚染?)
タバコを吸っても吸わなくても肺がんにはなるが、喫煙のある肺がんは予後不良
まとめ
●早期の肺がんは無症状
●早期なら治る可能性は高い
●そのためには検診を受けましょう
たばこは吸わなくても肺がんにはなるが、たばこが原因の肺がんは治りにくい
肺がんの治療
肺がんの治療方針は「ガイドライン」で決められている(患者と医師を守るため)
(小さな経験や思い込みを排除し間違った治療を防ぐ)
ガイドラインで謳われる肺がん治療
●手術 ●放射線 ●化学療法(抗がん剤)
肺がんの治療方針は病期によって異なる
●早期がんの治療の柱は 手術
●進行がんの治療の柱は 化学療法
●手術の代用としての放射線治療・代用ではない放射線治療
病期に応じた治療を行っても病気が進むほど治りにくい
ガイドラインで各病期応じた治療法が推奨される
肺がん治療の進歩
肺がん治療の3本柱 ●手術 ●放射線 ●抗がん剤
早期肺がんの治療の柱 ●局所治療:早期がんが対象
●手術をすると体力(免疫力)が落ちてがんが元気になる
肺全摘出手術(1933年) レントゲン写真で肺がんを診断する時代(大きな肺がんしか)
肺全摘出から肺葉切除(1955年代)以後肺葉切除及びリンパ節郭清が標準術式になった
血液1滴で 「がん13種診断」 する時代
2017年8月 日本経済新聞
●Micro RNA (各癌腫が特有の Micro RNAをだす
●現在臨床研究中 (健康な数千人~数万人を調べてどえだけの肺がんが見つかるか?
超・早期肺がんんらば肺の切除量を少なくできる!?(縮小手術の提案)
まとめ 早期に発見出来たら肺の切除範囲を減少できる
手術方法の変遷 肺葉切除の場合 )
以前は背の方から開胸・大手術だったが、胸腔鏡下肺葉切除術も
(テレビモニターを見ながら手術をする・・・胸腔鏡では胸の中が鮮明に見られる)
最近はロボット補助下手術も始まった(ロボットを動かすのは人)
普通の手術が出来ない人はロボット手術もできない
(私事ですが20数年前に胆のうの全摘手術を腹腔鏡術で受けています)
技術は絶えず進歩する
●早期に発見出来たら手術の傷は縮小できる
肺がんに対する放射線療法
●高エネルギーのX線を体の外から照射して背がん細胞を傷つける治療法
●手術と同様に局所療法である
●抗腫瘍効果および正常組織の副作用は、基本的に照射された部位にしか生じない
肺がんに対する放射線療法
●直線加速器(リニアアクセレーター: リニアック)
●Rまたは4R
●定位放射線治療(ピンポイント照射)
●陽子線療法
肺がんに対する陽子線治療
加速器(シンクロトロンOrサイクロトロン)
ガントリー照射室 局限性肺がん (内容は難しく理解できていない)
放射線で焼いた焼いた後には瘢痕が残る
まとめ
早期に発見出来たら放射線治療の効果も良好
進行がんの補助治療に放射線
肺がんに対する化学療法(抗がん剤治療)
進行肺癌の治療の柱:抗がん剤
●全身療法:点滴と内服
●正常の細胞にも影響が有る
●副作用
●目覚ましい進歩
肺がんは薬だけでは治らない(治るなら手術は不要):
目的は・・・・・生存期間の延長
抗がん剤の変遷
第2世代の抗がん剤治療 僅かに生存期間が延長6カ月・きつい副作用がある)
第3世代の抗がん剤治療 良く効く薬を選んでも延命1年・副作用を抑える薬剤が進歩
一般的な抗がん剤(第3世代まで) 殺菌胞薬 (正常な細胞は活かしがん細胞をXに)
新しい抗がん剤(第4世代から) 分子標的薬(特殊な抗癌剤:副作用少ない理想的な)
喫煙進行肺がん患者に朗報
●がん免疫療法
●非喫煙者肺がんより喫煙者肺がんに効果がありそう
免疫療法は経済的負担も大きく,誰にでも効果が有ると断言できない??
薬だけでは肺がんは治らない 夢の薬は無いが確実に進歩してきている
結語
●治療で全ての肺がん患者は救えない
●治療で全ての肺がん患者の生存期間を延長できない
●全ての肺がん患者に対する治療法が進歩してきている
難しい講義内容でした・・・・・うまくお伝えできなくて <(_ _)>